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センサー技術Q&A

熱電対

Q 熱電対の応答速度について

Aある温度(T1)に置かれた温度センサーを別の温度(T2)の環境に移動させた場合、瞬時にT2に変わるのではなく、必ずある程度の時間の遅れが生じます。この時のセンサーの温度は時間の経過とともに変化し、センサーの温度指示が測定対象物の温度の63.2%に達するまでの時間を「時定数」と呼んでいます。

熱電対の時定数

時定数はそのセンサーの外径、内径、材質、内部構造等により異なり、環境も水中と空気中では全く違います。よって、センサーの種類ごとに時定数を表記することは困難ですので代表的な形状での時定数を下表に示します。下表は熱電対とそのシースタイプの時定数となります。

●熱電対(保護管タイプ)の時定数
熱電対(保護管タイプ)の時定数

●熱電対(シースタイプ/非設置)の時定数
熱電対(シースタイプ/非設置)の時定数

時定数を速めるためには

表からも分かるとおり、速い時定数が求められる際にはなるべく細いシースタイプを用いることが有効ですが、使用用途によってはシースでは対応できない場合もあります。
時定数を速める際に一番のネックとなるのが空気の層です。
例えば保護管付きの場合、保護管内壁と感温部の間の空隙(くうげき)部分にどうやって熱を伝えるかが重要となり、通常は空隙に熱伝導の高いシリコングリスを充填するか、フィンを内蔵して保護管内壁と感温部を接触させる方法が用いられます。

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