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データ収集装置とは?データロガーとの違いや主な機能を解説

2026.08.05

データ収集装置は、センサーやPLC、計測器などからデータを収集、保存、送信する装置です。
設備の稼働状況やエネルギー使用量を可視化するために活用されており、工場やビル、インフラ設備などさまざまな現場で導入されています。

しかし、「データロガーとの違いが分からない」「どのような機能があるのか知りたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、データ収集装置とデータロガーの違いをはじめ、主な機能や活用方法を解説します。
また、データロガーだけでは対応が難しい課題や、WGWBを活用したデータ収集の流れについても紹介します。

この記事からわかること

  • データ収集装置とデータロガーの違い
  • データ収集装置の主な機能と導入するメリット
  • WGWBを活用したデータ収集の流れと、設備の見える化・遠隔監視を実現する方法

データ収集装置とは?データロガーとの違い

データ収集装置とは、センサーやPLC、計測器などから取得したデータを収集・集約し、保存や上位システムへの送信を行う装置です。
設備の稼働状況やエネルギー使用量などを一元管理できるため、工場やビル、インフラ設備などの遠隔監視やIoT化で幅広く利用されています。

一方、データロガーは、温度や湿度、電圧などの測定データを一定間隔で記録・保存することを主な目的とした機器です。
データ収集装置もデータを保存する機能を備えていますが、通信プロトコルの変換や複数機器からのデータ収集、クラウドや上位システムへのリアルタイム送信など、より幅広い役割を担います。

つまり、データロガーは「データを記録する装置」、データ収集装置は「データを収集・集約し、活用しやすい形で管理・送信する装置」という違いがあります。

データ収集装置が担う主な機能

データ収集装置は、単にデータを記録するだけではなく、収集したデータを活用しやすい形で管理・送信する役割も担います。
データ収集装置が担う主な機能を見ていきましょう。

多様な機器からデータを収集する

データ収集装置のもっとも基本的な機能は、センサーやPLC、計測器など、さまざまな機器からデータを収集することです。
温度や湿度、電流、電圧、流量、設備の稼働状況など、多様なデータを取得し、一元的に管理できます。

工場やビルでは、設備ごとに異なるメーカーや通信規格の機器が導入されているケースも少なくありません。
データ収集装置は、これらの機器から必要なデータを定期的に取得するため、設備ごとに個別のシステムを用意する手間を削減できます。

また、収集したデータは設備の稼働監視やエネルギー管理、予防保全などさまざまな用途に活用できます。
必要な情報を1か所へ集約できるため、設備全体の運用状況を把握しやすくなり、管理業務の効率化にもつながります。

収集したデータを蓄積・管理する

データ収集装置は、取得したデータを継続的に蓄積し、一元管理する機能も備えています。
データを時系列で保存することで、設備の稼働状況やエネルギー使用量の変化を長期的に把握することが可能です。

例えば、設備の電力使用量が徐々に増加している場合は、機器の劣化や異常の兆候を発見するきっかけになります。
また、過去のデータと現在のデータを比較することで、省エネ施策や設備更新の効果を数値で評価することもできます。

収集したデータを1か所で管理することで、担当者ごとにデータが分散することを防ぎ、必要な情報をすぐに確認できます。
設備管理やエネルギー管理の精度向上だけでなく、トラブル発生時の原因分析や報告資料の作成にも役立ちます。

クラウドや上位システムへリアルタイムで送信する

データ収集装置は、収集したデータを保存するだけでなく、クラウドや上位システムへリアルタイムで送信する機能も備えています。
設備の稼働状況やエネルギー使用量を離れた場所から確認できるため、現場へ足を運ばなくても状況を把握できることがメリットです。

また、データをクラウドへ送信することで、複数の工場や拠点に設置された設備の情報を一元管理することも可能です。
設備ごとの稼働状況や異常の有無をまとめて確認できるため、管理業務の効率化につながります。

リアルタイムでデータを送信できれば、しきい値を超えた際のアラート通知やダッシュボードでの可視化などにも活用できます。
設備トラブルへの迅速な対応や、安定した設備運用を支える仕組みとして役立ちます。

異なる通信プロトコルを変換する

工場やビルでは、設備や機器ごとに採用している通信プロトコルが異なることも珍しくありません。
そのままでは機器同士が通信できず、データを一元管理できないケースもあります。

データ収集装置は、異なる通信プロトコルを変換することで、それぞれの機器から取得したデータをまとめて扱えるようにします。
例えば、Modbus RTUやModbus TCP、OPC UAなど複数の通信規格に対応したデータ収集装置であれば、メーカーや機器が異なっていても同じシステム上でデータを活用することが可能です。

通信プロトコルの違いを吸収できれば、新しい設備を導入するたびにシステムを構築し直す必要がありません。
既存設備を活用しながらIoT化や設備監視、エネルギー管理を進めやすくなることも、データ収集装置の大きな役割です。

データロガーだけでは対応が難しい課題

データロガーは、温度や湿度、電圧などのデータを記録・保存する用途に適しています。
しかし、設備のIoT化や遠隔監視が進む中では、データを記録するだけでは対応が難しい場面も増えています。
データロガーだけでは対応が難しい代表的な課題を見ていきましょう。

複数機器のデータを一元管理しにくい

データロガーは、接続した機器のデータを記録・保存する用途には適していますが、複数の設備やメーカーが異なる機器のデータをまとめて管理する用途には適していません。
設備ごとにデータを管理していると、必要な情報を確認するたびに複数のデータを参照しなければならず、管理業務が煩雑になります。

また、工場全体や複数拠点の設備状況を把握したい場合は、それぞれのデータを手作業で集計するケースも少なくありません。
そのため、データの確認や分析に時間がかかるだけでなく、データの見落としや集計ミスが発生する可能性もあります。

設備のIoT化が進む中では、複数の機器から取得したデータをまとめて管理し、設備全体の状況を把握するニーズが高まっています。
データロガーだけでは対応が難しいケースもあるため、導入前に必要な機能を確認することが重要です。

リアルタイム監視や異常通知に対応しにくい

データロガーは、取得したデータを記録・保存することを目的とした機器です。
そのため、設備の状態をリアルタイムで監視したり、異常が発生した際に担当者へ自動で通知したりする用途には適していません。

例えば、設備の温度や電流が設定したしきい値を超えた場合でも、データロガーでは後から記録を確認して初めて異常に気付くことになります。
設備トラブルへの対応が遅れると、生産停止や品質低下、設備故障につながる恐れがあります。

また、遠隔地から設備の稼働状況を確認したい場合も、データを手動で取り出したり、現場へ確認に行ったりする手間が発生することがあります。
設備の安定稼働や迅速なトラブル対応が求められる現場では、データを記録するだけでなく、リアルタイムで監視・通知できる仕組みが重要です。

WGWB(データ収集装置)を活用したデータ収集の流れ

設備の稼働状況やエネルギー使用量を効率よく管理するためには、データを収集するだけでなく、集約・送信までを一連の流れで行える仕組みが重要です。
WGWBは、センサーやPLC、計測器などから取得したデータを集約し、クラウドやオンプレミス環境へ送信できるデータ収集装置です。

WGWBを活用したデータ収集の基本的な流れを紹介します。

センサーや計測器、PLCからデータを収集する

データ収集の最初のステップは、センサーや計測器、PLC(シーケンサ)など、現場の設備から必要なデータを取得することです。
工場やビルでは、温度や湿度、電流、電圧、流量、圧力、設備の稼働状況など、さまざまなデータが常に発生しています。
これらの情報を継続的に取得することで、設備の状態を正確に把握できます。

多くの設備では、Modbus RTUやModbus TCPなどの通信プロトコルを利用してデータを送信しています。
データ収集装置は、各機器へ一定周期で要求を送り、取得したデータを受信することで、必要な情報を収集します。
そのため、人が現場で計測値を確認したり、手作業で記録したりする必要がありません。

WGWBでデータを集約する

WGWBは、センサーや計測器、PLCなど複数の機器から収集したデータを1つに集約します。
設備ごとにデータが分散していると、機器ごとに状況を確認しなければならず、管理業務が煩雑になりがちです。
WGWBを介してデータを集約すれば、設備全体の情報を一元的に把握できます。

また、異なるメーカーや通信プロトコルに対応した機器のデータもまとめて管理できるため、既存設備を活用しながらデータ収集の仕組みを構築可能です。
設備ごとに個別のシステムを用意する必要がなく、運用や保守にかかる負担も軽減できます。

クラウドやオンプレミス環境へデータを送信する

WGWBで集約したデータは、クラウドやオンプレミス環境へ送信し、遠隔監視やデータ分析に活用します。
現場だけでデータを管理する場合と比べ、離れた場所から設備の稼働状況やエネルギー使用量を確認できるため、複数拠点の設備も効率的に管理できます。

クラウドやオンプレミス環境へ送信したデータは、ダッシュボードでの可視化やレポート作成、長期的な傾向分析などに利用可能です。
過去のデータと比較すれば、設備の異常や劣化の兆候を把握しやすくなり、予防保全や設備更新の判断にも役立ちます。

データ収集装置の導入ならWGWBがおすすめ

WGWBは、多様な機器からデータを収集し、クラウドやオンプレミス環境との連携にも対応したデータ収集装置です。
設備の見える化や遠隔監視、エネルギー管理など幅広い用途で活用できます。

クラウドとオンプレミスの両方に対応している

WGWBは、クラウドとオンプレミスの両方に対応しているため、自社の運用環境に合わせてデータ管理の方法を選択できます。
クラウドを利用すれば、インターネット経由で複数拠点の設備を遠隔監視しやすくなります。
一方、オンプレミス環境を選択すれば、社内ネットワーク内でデータを管理できるため、セキュリティポリシーに応じたシステムを構築可能です。

プログラムレスで簡単に導入できる

データ収集システムを導入する際は、設定や開発に時間やコストがかかるケースもあります。
プログラムの作成や専門的な知識が必要になると、導入までに時間を要し、運用開始が遅れる要因になりかねません。

WGWBは、プログラムレスで設定できるため、複雑なシステム開発を行わずにデータ収集の仕組みを構築できます。
画面上で必要な設定を行うだけで、センサーやPLC、計測器などからデータを収集できるため、導入時の負担を軽減できます。

異常監視や警報通知を自動化できる

設備の異常を早期に発見するためには、データを収集するだけでなく、異常が発生した際に迅速に把握できる仕組みが重要です。
担当者が定期的にデータを確認する運用では、異常への対応が遅れ、生産停止や設備故障につながる可能性があります。

WGWBは、あらかじめ設定した条件をもとに異常を監視し、警報通知を自動で発報できます。
設備の温度や電流、圧力などがしきい値を超えた場合でも、担当者へすぐに通知できるため、トラブルの早期対応が可能です。

データの可視化や分析まで行える

データを収集するだけでは、設備の改善や省エネ活動には十分に活かせません。
収集したデータを分かりやすく可視化し、分析することで初めて設備の課題や改善点を把握できます。

WGWBで収集したデータは、グラフやダッシュボードなどで可視化できるため、設備の稼働状況やエネルギー使用量の変化を直感的に確認できます。
日別や月別など期間ごとの比較も行えるため、異常の兆候や設備の運用状況を把握しやすいです。

データ収集装置に関するよくある質問

データ収集装置に関するよくある質問を紹介します。

データ収集装置(データロガー)は何に使う?

データ収集装置(データロガー)は、センサーや計測器などから取得したデータを記録・管理するために使用します。
例えば、温度や湿度、電流、電圧、流量、設備の稼働状況などを継続的に収集し、設備管理や品質管理、エネルギー管理などに活用可能です。

また、収集したデータを分析することで、設備の異常や劣化の兆候を早期に発見できるほか、省エネ対策や予防保全の判断材料としても役立ちます。

データ収集装置(データロガー)の使い方は?

データ収集装置(データロガー)は、まずセンサーやPLC、計測器などの対象機器へ接続し、取得したいデータや収集周期を設定して使用します。
設定が完了すると、機器からデータを自動で取得し、内部ストレージやクラウド、オンプレミス環境へ継続的に保存します。

収集したデータは、グラフやダッシュボードで確認したり、レポートとして出力したりすることが可能です。
また、一定のしきい値を超えた際にアラートを通知する機能を備えた製品であれば、設備の異常を早期に把握できます。

DAQ(データ収集システム)とデータロガーの違いは?

DAQ(Data Acquisition:データ収集システム)は、センサーや計測器から取得したデータをリアルタイムで収集・処理し、解析や制御まで行うことを目的としたシステムです。
一方、データロガーは、取得したデータを記録・保存することを主な目的としています。

DAQはパソコンや解析ソフトウェアと連携して利用されることが多く、高速なデータ収集やリアルタイム解析が必要な研究開発や試験・評価などで活用されています。
一方、データロガーは、温度や湿度、電力使用量などを長期間記録し、設備管理や品質管理に利用されるケースが一般的です。

まとめ

データ収集装置は、センサーやPLC、計測器などからデータを収集し、蓄積・管理・送信までを担う機器です。
データロガーは記録・保存を主な目的としていますが、データ収集装置は複数機器のデータを一元管理し、遠隔監視や異常通知、データ分析などにも活用できます。

渡辺電機工業株式会社のWGWBは、センサーやPLC、計測器など多様な機器からデータを収集し、クラウドやオンプレミス環境との連携にも対応したデータ収集装置です。
設備の見える化や遠隔監視、エネルギー管理を効率化したい方は、ぜひ製品ページや資料請求をご覧ください。

監修者情報

渡辺電機工業マーケ担当

渡辺電機工業株式会社 マーケティング担当。IoT・遠隔監視ソリューションの情報発信を担い、工場・ビル・インフラ設備における遠隔監視システムの導入事例や最新技術トレンドを幅広く発信。現場の声をもとに、設備管理の効率化・リスク低減に役立つ情報を技術者から導入検討者まで幅広い読者へわかりやすく届けている。

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