WPMZシリーズ

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- 機能一覧
- 活用事例
現場で使えるデジパネを徹底追及

●カラー液晶搭載のパネルメータ
「デジタルパネルメータはもっと進化できる」をコンセプトに、現場で使えるデジパネを徹底追及しました。2.4インチの高輝度TFTフルドットカラー液晶を採用した新しいデジタルパネルメータです。

●充実の4ラインアップ
高速サンプリングや演算処理などの機能を最大限活用できる充実のラインアップ。製造現場での工程監視や良否判定など、様々な要件をカバーすることができます。

●WPMZ-1
『WPMZ-1』は、直流電圧・電流計測に対応し、工場製造工程における生産ラインでの高速サンプリングなどが得意な直流電圧・電流計測計です。部品検品時の異常判定やクリアランス判定などで、検査工程の短縮化を図る目的にオススメします。

●WPMZ-3
『WPMZ-3』は、波形比較やマルチホールド機能を装備したストレンゲージ計測モデルです。一定の周期(サイクル)で製造する大量生産を行う製造現場での、工程管理、品質管理、トレーサビリティなどに大活躍します。

●WPMZ-5
『WPMZ-5』は、「回転・速度」に対する計測を得意としたデジタルパネルメータです。ロールなどの回転機構を使用するラインや装置などにロータリエンコーダを組み込むことで、ロールの速度をリアルタイムに計測し、回転制御を実現できます。

●WPMZ-6
『WPMZ-6』は、「瞬時・積算」計測を得意としたデジタルパネルメータ。装置やライン、設備に搭載されたタンクの流量計測などに役に立ちます。異なる2つの液体の流量を計測。その流量差を監視して混合工程を安定化します。
見やすさ
高輝度で情報がクッキリ、小さな数値や文字も瞬時に識別

5段階の輝度調整が可能
2.4インチの高輝度TFTフルドットカラー液晶を採用。標準時は、5段階の輝度調整機能により屋内外の照明環境に合わせ、見やすく設定可能。

警報時は背景色が変化
警報出力時は、背景色を視認性の高い4色(標準時の黒含む)から選べます。

90度回転表示機能
画面表示を90°回転させる機能を搭載。縦表示の切り替え後は、十字キーのキーアサインも変更可能。配電盤や分電盤などのデッドスペースとなった狭所スペースを有効活用できます。
様々な表示方法が選択可能
測定目的や使用環境に合わせ、「数値表示(通常)」「バーグラフ表示」「折れ線グラフ表示」の表示方法を選択可能。その他、自己診断機能や英語表示、要素表示機能も備えています。現場での使い勝手を考え抜いた、便利な機能が満載です。

数値表示
高い分解能で計測した数値を見やすく表示します。

バーグラフ表示
上下限しきい値と計測値の状態が一目でわかります。

折れ線グラフ表示
計測データを推移を画面で確認することができます。

膜フィルタの目詰まり監視
配管内に設置したフィルタ前後に圧力センサを設置し、その圧力差からフィルタの目詰まり状況を監視します。
WPMZのトレンドログ機能は、2入力の演算結果である圧力差と合わせて、各圧力センサからのデータも同様にロギングでき、より詳細に発生した事象を振り返ることができます。
傾向をつかむことで、事前の予備警報の設定をしたり、メンテナンスを行ったりと、保全業務の効率化に繋げることができます。
また、配管の圧力も個別に監視することができるので、目詰まりだけでなく、ポンプや配管自体の異常検知などにも役立てられます。

油圧プレス機の良否判定
油圧プレスでの圧入工程で、対象がワークに設置されてからプレスが終わるまでの圧力の基準波形を登録し、その波形とのズレ値によって良否判定が可能です。(表示している波形は実際の工程波形とは全く違う仮画面です)
判定波形に対して、正しい波形が取れているか、ワークの大きさや素材に合わせて波形を簡単に設定して判定させることができます。
また、秒4000回(250μs)の高速サンプリングにより、小さな異物混入や圧入対象の位置ずれなどの僅かな波形ズレも検知可能です。
OK/NGの波形をそれぞれ4点まで保存して、後から振り返ることができるので、何が原因となってエラーが発生したかなどの把握がしやすくなります。
そこから改善に繋げることができるので、ON/NGの判定だけでなく、生産性をアップさせる取り組みにも活用することができます。

圧延工程の材質圧下率管理
鉄、アルミ、フィルムなどの圧延工程の前後のロールスピードを計測し、その誤差比率から、圧延状態(圧下率)の把握ができます。
装置やラインのコントロールはシーケンサなどで行われますが、エンコーダ信号の生データを直接シーケンサに入れずに、一度パネルメータで受けて、
演算結果をシーケンサに渡しています。
WPMZには標準で演算プログラムが搭載されているので、設定作業のみで圧下率を出力でき、シーケンサ側に組み込むプログラムを減らすことができます。
また、圧下率のデータから警報を出力させる、現場の大型表示器に信号を受け渡すといった動きも簡単に設定できます。
生産設備において、後からシーケンサに手を加えるのは敬遠されがちなので、演算とその結果を出力するところまでパネルメータでできることは大きなメリットになります。

冷却循環装置の往還水流量制御
冷却循環装置からの往水と還水の流量を流量計から取込み、流量差のデータを装置のコントローラへフィードバックします。
演算結果をコントローラ側へ送るため、装置側(コントローラ)の設定がシンプルになります。
演算内容や閾値はWPMZ本体で設定でき、プログラミングなどの知識がない担当者でも調整が可能です。
異常検知のレベルに関しては、設備の状況(経年劣化など)によって細かな微調整をすることも多く、これをメインのコントローラの外で
簡単に行えるのはメリットとなります。
また、完全な後付け用途で、PLCやコントローラと独立させ、簡単な演算・判定・表示を1台で行えます。簡易コントローラのような使い方ができるのもメリットです。