抵抗温度変換器は、測温抵抗体センサからの信号を直流信号へ変換を行うものです。
では、測温抵抗体(RTD)をはどのようなものなのでしょうか?
温度センサである測温抵抗体は、RTDとも呼ばれます。
RTDは、抵抗性(Resistance)温度(Temperature)ディテクタ(Detector)のことで、金属の電気抵抗が温度へ変化することを利用した温度センサです。
測温抵抗体は一般的に高精度測定時に使用され、
○ 抵抗値と温度の関係が直線的で再現性に優れている
○ 低温測定時において高い精度を持つ
というような特長を持っており、広く普及しています。
ただし、熱電対と違い高温(600℃以上)の測定には適しておりません。
気温などの低温を計測する時は測温抵抗体を、工業炉など高温を計測する時は熱電対を使用するのが一般的です。
測温抵抗体(RTD)は、さまざまな温度測定器や計装制御装置で使われています。
現在この測温抵抗体の媒体には、特性が安定して入手が容易である白金(Pt100Ω)が用いられるケースが多く、JIS C1604に定められています。
渡辺電機工業の測温抵抗体変換器は、3線式のPt100Ω、JPt100Ω、Ni508.4Ωに対応しております。
リード線は一般的には3線式(A,B,B)のものが用いられることが多いのですが、2線式(A,B)や4線式(A,A,B,B)も存在します。
弊社の変換器は、2線式と組み合わせることも可能(B-B間の短絡)ですが、3線式と比較して誤差が生じてしまうので、ゼロ調整をしていただく必要があります。