フランジは、JIS規格、JPI規格、ANSI規格のものを用いられることが多く、用途や分野、使用環境等で使い分けられています。
弊社のフランジ付き製品の場合は、標準としてJIS規格のフランジを仕様書などに掲載しています。
その他の規格のフランジにも対応できますので、別途お問い合わせください。
JIS規格のフランジ
「鋼製溶接式管フランジ」…… JIS B 2220
鋼製溶接式管フランジは代表的なJIS規格フランジで、各種鋼管、パイプ、バルブや温度センサー等の各種測定機器の接合に使用されます。本規格では呼び圧※15~30K、呼び径※210~1500Aを規定しています。
※1 呼び圧 : フランジの耐圧強度のこと
※2 呼び径 : フランジの外形寸法のこと



JISやJPI、ANSIのいずれの規格においても、呼び圧を規定して使用圧力に応じていくつかの種類に分類しています。
この呼び圧をレイティングとも呼び、フランジの形状や材質によって異なります。流体の温度と最高使用圧力の関係は下表の通りで、これを「圧力-温度基準」もしくは「P-Tレイティング」と呼びます。
尚、下表は本書に記載されているサイズ内に限定し抜粋したものとなります。
JISフランジ 温度ー圧力基準(単位:MPa)

JPI規格のフランジ
「石油工業用フランジ」…… JPI-7S-15-05/JPI-7S-65-05
JPIフランジは石油学会(The Japan Petroleum Institute)が発行する規格であり、石油関連装置に使用される場合が多いフランジです。
この規格はANSIフランジ(ANSI/ASME B 16.5)を参考に製作されているので、ほとんどの仕様においてANSIフランジと同等となっています。ただし、アメリカと日本では配管の外径寸法に違いがあるため、差込み溶接式フランジの場合は差込み穴の径が異なります。


JPIフランジ 温度ー圧力基準(単位:MPa)
