計測制御機器用語辞典
交流変換器
交流変換器とは?
交流変換器は、以前にご紹介したCT変換器、PT変換器と機能としてはよく似た商品です。CT変換器、PT変換器はそれぞれCTの2次側PTの2次側を計測することに限定していますが、交流変換器はそれにとらわれず、様々な交流電流、交流電圧を直流の電圧・電流信号に変換するものです。
交流変換器では、交流の特性を考え「整流(平均値)形」と「実効値形」の2種類の入力方式のものをご用意しています。用途に合わせてご選択ください。
ご選択の基準を以下にご紹介いたします。
「実効値形」は、入力信号を2乗の平均値の平方根処理を行います。
「整流(平均値)形」はそのしくみ上、ひずみ成分を含んだ交流波形を入力すると、正しい値が示されません。また、交流では電流と電圧の大きさは“実効値”によって表すことになっているため、一般的には「実効値形」のご使用をお勧めします。
強いて使い分けをするならば、入力信号がきれいな正弦波を描く場合は「整流(平均値)形」を、高調波などのひずみ成分を含む交流信号を計測する場合は「実効値形」を使う、という使い分け方ができます。
~~*~交流とは?~~*~
交流信号は、直流信号と違って正弦波で表されますので、波打った信号となります。ですから直流メータで交流信号を計測すると、指針が常にいったりきたりを繰り返してしまいます。そのため、交流は「実効値」によって表すと定義づけられました。実効値は英語で言うとRMS(Root Mean Square、2乗平均、平方根)と訳されます。
実効値と平均値、最大値の関係を式で表すと以下のようになります。
実効値=1/√2 × 最大値 ≒0.707 × 最大値
平均値=2/π ×最大値 ≒0.637 × 最大値
家庭に供給される電気も全て“交流”で送られています。それは、交流だと変圧器で簡単に電圧を上げたり下げたりできますので、発電所から送電するのに適しているためです。
家庭用の100Vもやはり実効値で示されていますから、その最大値は上記式より100Vの√2倍、すなわち144Vになります。交流回路を組む際には、100Vであれば最大144Vまで必要ということを考慮しておきましょう。

