計測制御機器用語辞典

計測制御機器の専門家です。計測制御機器のプロフェッショナル集団・渡辺電機工業が、専門用語を分かりやすく解説いたします。

抵抗

電気を流そうとする力(電圧)に抵抗して電気の流れ(電流)を妨げる要素が抵抗です。

抵抗値は「Ω(オーム)」という単位で表されます。

10V(ボルト)の電池のプラスとマイナス端子間に10Ω(オーム)の抵抗をつなぐと1A(アンペア)の電流が流れます。しかし、抵抗が100Ωなら0.1Aの電流が流れます。つまり、抵抗値が10倍になると流れる電流は1/10になります。
抵抗は電流を妨げる働きをして、抵抗値が大きい程 妨げる力も大きいことを示します。

物質を構成する原子は常に振動しています。抵抗はその原子の振動によるものです。原子が振動すると電子が移動しづらくなるからです。

抵抗には3種類あり、R=抵抗、L=コイル、C=コンデンサといいます。
電圧が加えられた時、電流が流れようとしますが、それぞれ電流に抵抗する仕方は全く違うのです。

R=物質の世界で電流の流れに抵抗する力
L=磁界の世界で電流の流れに抵抗する力
C=電界の世界で電流の流れに抵抗する力

≪Rの抵抗する力≫

電線に使われる銅線にも抵抗があります。
電圧がかかり、電子は電圧の+の方向に動こうとしますが、銅原子が熱により振動しているため、電子の流れを妨げます。
銅線のまわりが熱くなれば銅原子の振動が大きくなり、電子の運動を大きく妨げます。
一般的に金属は、温度が上昇すると抵抗も大きくなります。

≪Lの抵抗する力≫

磁気のある空間(場所)を磁界といいます。(紙の上に砂鉄をまいて磁石を置くときれいなラインを描きます。これは磁界の作用です。)
磁界は磁石の周りだけでなく、電気的には電流が流れている物の周りには必ず磁界が発生しています。
電流と磁界は比例関係にあります。



スイッチを入れると電流0から電流が流れようとし、同時に磁束が空間にできようとします。この空間に磁束ができる事に対して時間+0で無限大の抵抗をします。
しかし、時間が過ぎれば、空間に磁束が出来てきます。電流値が最大値で磁束も最大値になった時、空間は磁束に対して何の抵抗もしません。すなわち抵抗は0となります。

≪Cの抵抗する力≫

電流が流れると空間に電界ができます。電流と電界は反比例関係にあります。



スイッチを入れると電流0から電流が流れようとし、同時に電束が空間にできようとします。この空間に電束ができる事に対して時間+0で何の抵抗もしません。
空間が何の抵抗もしないので、最大に電流が流れ、電流が減るにつれて電束が多くなります。
電束が最大になった時、電流はもう流れません。

LとCがあるおかげで、モーターが回り、携帯電話で通話でき、テレビを観ることなどができるのです。すなわち、LとCがおりなす世界が、電気の世界を多様にしているのです。